2017年04月18日

い知らせをも


家令のオスカタットはクトル・マーゴスのウルギット王の謁見の間めざして、ドロジム宮殿の廊下を落ちついた歩調で歩いていた。傷痕のあるその顔口服 避孕 藥はけわしく、心は乱れていた。謁見の間の

警備されたドアの前で足をとめ、「陛下にお話ししたいことがある」と告げた。
 衛兵たちはすぐさまドアをあけた。ウルギット王との相互合意によって、オスカタットの称号はいまでもただの家令だったが、衛兵たちは宮殿内のあらゆる人間と同じく、オスカタットがクト

ル・マーゴスでは王に次ぐナンバー・ツーの存均衡飲食在であることを認識していた。
 オスカタットがはいっていくと、ネズミ顔の君主はプララ王妃とタマジン皇太后、すなわちオスカタットの妻と話をしていた。「ああ、オスカタットか」ウルギットが言った。「これで家族が

そろったな。いま、ドロジム宮殿の大々的改造の話をしていたのだ。天井にはりつけたこの宝石やら何トンもの金箔はじつに悪趣味だ。おまえもそう言っただろう? それだけではない、金が入

用なのだ。あのクズをすっかりとりのぞけば、戦争協力に必要な金が作れる」
「重大問題が起きたのです、ウルギット」オスカタットは王に言った。王の命令によって、オスカタットは個人的な会話ではいつも王をファースト・ネームで呼んでいた。
「それは残念だな」ウルギットは王座の上のクッションに深く沈みこんだ。ウルギットの名目上の父親、タウル・ウルガスは、軽蔑からクッションの快適さをはねつけ、たとえば冷たい石の上に

何時間もすわっているようなマーゴの剛毅さを好んでいた。そのばかげた態度から狂った王が得たものといえば、痔ろう[#「痔ろう」に傍点]ぐらいのもので、それは晩年のタウル・ウルガス

のいらいらを増大させるもととなった。
「きちんとすわりなさい、ウルギット」王の母であるレディ・タマジンがうわの空で言った。
「はい、母上」ウルギットはいくらか王座の上で背すじを伸ばした。「先をつづけてくれ、オスカタット。だが、内容を言うときは穏やかにな。ここへきてわがはいは〝抗衰老護膚品重大問題〟とは、すなわ

ち災害のことだと気づくようになったのだ」
「ダガシ族の長老ジャハーブとこのところずっと連絡をとっていたのです」オスカタットは報告した。「わたしの要求で、かれは高僧アガチャクの所在をつきとめようとしていました。そしてつ

いにアガチャクを発見したのです――というより、アガチャクがクトル・マーゴスを発ってから入港した港を発見しました」
「たいしたものだな」ウルギットはにんまりした。「いってきてくれた。すると、アガチャクはクトル・マーゴスにはもういないわけか。世界の果てまで行ってくれるといいのだが

。いいことを教えてくれたな、オスカタット。あの歩く死体がわが王国の残存物をけがすことはもはやないわけだから、これでよく眠れるようになる。ジャハーブの密偵たちはアガチャクの目的

地もつきとめられるのか?」
「かれはマロリーへ向かっています、ウルギット。あの行動から判断して、サルディオンがマロリーにあると信じているようですな。アガチャクはタール・マードゥへ行き、ナセル王を説きふせ

て同行させたのです」
 ウルギットはいきなりげらげらと笑いだし、嬉々として叫んだ。「ほんとうにやったわけか!」
「どういうことでしょう」



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